お見合いの成否は「座る位置」で決まる?心理学が教えるベストポジション
お見合いの待ち合わせで、ホテルのラウンジに通された瞬間。どの席に座るかを、何となく決めていないでしょうか。
しかしながら、この「座る位置」は、単なる運任せにするにはもったいないほど、その後の親密度に影響を与える要素です。
実は、椅子の配置ひとつで、二人の心理的距離は大きく変わります。
つまり、会話の盛り上がりやすさも、沈黙の居心地も、環境によって左右されるのです。
本日は、行動心理学の視点から「椅子の配置」が二人の心理的障壁にどのように作用するのかを、できるだけ分かりやすくお伝えいたします。

「正面」は実は「敵対」のポジション?
多くのお見合いで自然と選ばれるのが、「真向かい(正面)」の席です。
しかしながら、この配置には少し注意が必要です。
心理学の研究では、正面に座る相手とは、無意識のうちに緊張感が高まりやすいとされています。
スティンザーの効果とは何か
心理学者のスティンザーによれば、正面に座る相手とは意見が対立しやすく、競争や対立の感情が生まれやすい傾向があるといわれています。
もちろん、すべてのお見合いが対立的になるわけではありません。
とはいえ、真正面に向き合うことで、無意識のうちに「対峙する構図」が出来上がってしまう可能性は否定できないのです。
現場で感じる圧迫感の正体
実際の現場でも、正面配置では視線が常にぶつかります。
そのため、会話が途切れた瞬間に「逃げ場」がなくなり、沈黙が強調されてしまいます。
結果として、「何か話さなければならない」という焦りが生まれ、余計に緊張してしまう。
これが、正面席で起こりやすい心理的な圧迫感の正体です。
理想は「L字型(90度)」の配置
では、どのような配置が理想なのでしょうか。
もし席が選べるのであれば、角を挟んで座る「L字型(90度)」が望ましいとされています。
パーソナルスペースの確保
まず、斜めに座ることで、相手の真正面に入り込まず、適度な距離感を保つことができます。
これはパーソナルスペースを尊重する配置であり、心理的な安心感を生み出します。
視線の逃げ道が生まれる
さらに、ずっと相手の目を見続ける必要がありません。
ラウンジの景色やメニュー表など、同じ方向を見る時間が自然と生まれます。
この「共同作業の視線」は、対立ではなく共有の空気をつくります。
つまり、二人が同じ側に立つ感覚を演出できるのです。
心理的リラックス効果
加えて、90度の角度はカウンセリングの現場でもよく使われる配置です。
本音を話しやすい距離と角度といわれており、安心感を高める効果が期待できます。
「対面席」しか選べない時の工夫
もっとも、実際のお見合いでは対面席しか選べない場合も多いでしょう。
そのような時でも、少しの工夫で緊張を和らげることが可能です。
体を少し斜めに向ける
椅子の中で体をほんの少し斜めに構えるだけでも、真正面の圧迫感は軽減されます。
わずかな角度の違いが、心理的な負担を和らげるのです。
「共有物」を真ん中に置く
たとえば、メニュー表や資料などを二人の間に置くことで、視線のクッションが生まれます。
視線の中継地点があることで、沈黙の時間も自然になります。
このように、席が固定されていても、姿勢や小物の使い方で空気は変えられるのです。
まとめ:環境を味方につけるという発想
「会話が盛り上がらなかったのは、自分のせいではなく、席の配置のせいかもしれない。」
そう考えるだけで、少し心が軽くなるのではないでしょうか。
もちろん、最も大切なのは誠実な姿勢や思いやりです。
しかしながら、環境を整えることもまた、相手へのおもてなしの一つです。
ぜひ、次のお見合いでは「座る位置」や「体の向き」を意識してみてください。
ほんの少しの工夫が、二人の距離をぐっと縮めるきっかけになるかもしれません。





