結婚したいのに結婚できない。その理由が見えた2時間
今日は、ソロ経済・文化研究所の代表である荒川和久さんのご講演を聞く機会がありました。
とても興味のある内容だったので、2時間という時間があっという間に過ぎてしまいましたが、今回のお話を聞いて私が一番感じたことは、「自分がこれまで考えてきたことは、やはり間違っていなかったんだ」ということを再確認できたことでした。
その中でも特に印象に残ったのが、現在の少子化を考えるうえで避けて通れない「未婚化・非婚化」の問題です。
少子化を解消しようと考えるのであれば、まず結婚する人が減っているという現実に目を向けなければなりません。
そして、その背景には「結婚したい人が結婚しにくくなっている社会の仕組み」があるのではないか。
これは、私がこれまで何度もブログで書いてきたことでもあります。

昔は「結婚するためのお膳立て」があった
荒川さんのお話で、とても腑に落ちたのが「お膳立て」という考え方でした。
昔は、社会や会社の中に、結婚を後押しする機運が当たり前のように存在していたというのです。
たとえば、地域にはおせっかいなご近所さんがいて、「いい人がいるから会ってみない?」と縁談を持ってきてくれる。
会社にいれば、上司が「そろそろ結婚したらどうだ」と世話を焼いてくれる。
もちろん、すべての人がそうだったわけではありませんが、結婚につながる出会いを周囲がお膳立てする仕組みが、社会の中に存在していたことは確かです。荒川さんも、かつてのお見合いや職場結婚を「社会的なお膳立てシステム」と捉えています。
つまり、結婚したいと思った人が、自分一人で最初から最後まで相手を探し、アプローチし、関係を築かなければならない社会ではなかったのです。
私が以前から言っている「エスカレーター」です
これは、私がこれまでのブログで何度も書いてきた「エスカレーターの崩壊」が、そのまま当てはまります。
昔は、結婚したいと思ったら、そのエスカレーターに乗ることができた。
そして、そのエスカレーターに乗ってしまえば、周囲の後押しを受けながら、自然と結婚へ向かって進んでいくことができたのです。
ところが、今は違います。
そのエスカレーターは壊れて、もう機能していません。
だから今は、結婚したいと思ったら「自力で階段を上がっていく」しかないのです。
「恋愛強者3割」という現実
そして、もう一つ非常に興味深かったのが、「恋愛強者と恋愛弱者が存在し、その割合は3対7」というお話です。
荒川さんは、恋愛を能動的に進められる「恋愛強者」は3割程度で、残りの7割は自力で恋愛や結婚を進めることが難しい層だと説明されています。過去の調査や発信でも、恋愛強者3割という考え方を示されています。
つまり、その3割の恋愛強者は、周囲からお膳立てされなくても、自分で相手を見つけ、アプローチし、恋愛から結婚へ進んでいくことができる。
ところが、残りの7割は、そう簡単にはいきません。
だからこそ、昔は社会のお膳立てが大きな役割を果たしていたのです。
マッチングアプリが象徴していること
ここで考えさせられるのが、現在のマッチングアプリです。
マッチングアプリは、たくさんの人と出会える便利なツールです。しかし、荒川さんは、マッチングアプリがかつてのお見合いや職場結婚のような「お膳立て」の代替にはなっていないと指摘しています。
むしろ、そこには「恋愛強者3割の法則」が、そのまま持ち込まれているという考え方です。
人気が一部に集中すれば、その人気が集中している層が、より多くの出会いを得ることになります。
一方で、恋愛経験が少ない人や、自分から積極的にアプローチすることが苦手な人にとっては、たとえ登録したとしても、実際に会うところまでたどり着くこと自体が難しい場合があります。
荒川さんの発信でも、男性について「会えた人数ゼロが3割」という問題が取り上げられており、アプリがすべての人に均等に出会いを提供する仕組みではないことが指摘されています。
今回の講演では、さらにマッチングアプリ利用者の約6割が何らかのトラブルに巻き込まれているというお話もありました。
この数字については、今回確認できる公開一次資料では私自身では裏付けを確認できませんでしたので、ここでは講演で伺った内容としてお伝えしておきます。
結婚を目指すなら「自力」だけで頑張らない
ここまでのお話を聞いて、私は改めて「婚活は一人で頑張らなくてもいい」と感じました。
そもそも恋愛の経験値がそれほど多くない中で、「よし、結婚しよう」と思った瞬間から、相手探しも、アプローチも、会話も、デートも、交際も、すべて我流でやって成功させる。
これは、結構難しいと思います。
ましてや、昔のように周囲がお膳立てしてくれる時代ではありません。
だからこそ、今の時代には「人が人をつなぐ」という仕組みが必要なのではないでしょうか。
実際、荒川さんも「自力では結婚が難しい7割に、お膳立ての仕組みが必要」という趣旨の発信をされています。
そして、それはまさに私たちが日々やっていることでもあります。
今の自分の環境を、一度見直してみませんか?
結婚したいと思っているのに、なかなか結婚につながらない。
もし、そう感じているのであれば、一度「自分に問題がある」と考える前に、ご自身の置かれている環境を見直してみてください。
昔と今では、結婚を取り巻く環境そのものが大きく変わっています。
昔は、結婚に向かうためのエスカレーターが社会の中にありました。
しかし、今はそのエスカレーターが壊れています。
だからこそ、今の時代には「どうしたら結婚できるのか」を一緒に考えてくれる存在が必要なのだと思います。
一人で階段を上るのではなく、一緒に階段を上っていけばいいのです。
今、ご自身の置かれた環境を見直してみましょう。
そして、どうしたら結婚できるかを考えてみましょう。
そのうえで、自分にとって最良の方法で結婚を目指すのです。
頑張りましょう!
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